2018年9月18日火曜日

映画ちびまる子ちゃん感想

先日放送された
さくらももこ先生の追悼特番
ちびまる子ちゃんの
「イタリアから来た少年」
を観て、
ああーやっぱりさくらももこ先生
大好きすぎる。となってしまって
感想を綴りたくてなってしまったので、
ものすごく個人的な記事ですが
こちらに書きたいと思います。


本当に超個人的な感想なので
興味のある人だけ
読んで頂ければ幸いです。

(以下感想です↓)



「イタリアから来た少年」感想

もう何年も前に
CMで宣伝を観てた時から
これ好きなお話の予感がする…。
と密かに思ってたんですが、
案の定ドンピシャでした。

映画でのゲストキャラで
メインキャラでもある
アンドドレア君は
「僕はまるこが好きです」
って出会っていきなりの告白で
周囲を驚かせます。

少女漫画展開が大好きな私は
わぁこれは大当たりだわ~♪と
冒頭の登場シーンから
早速ニコニコしちゃいました(^v^)

さくらももこ先生って
ギャグとか日常エピソードが
天才的に上手い作家さんの
イメージ強いですが、
根っこにある少女漫画家としての
才も時折ちらほらと
見せてくれるところが好きです。
あ、違う。
大好きです!(強め)

「僕はまるこが好きです」
このセリフは単純に聞いても
愛の告白めいててときめきますが、
個人的な少女漫画的観点から言うと、
まるちゃんは、
男子から「さくら」って
基本呼ばれてるのに
アンドレア君は
「まるこ」って言うところがね!
女の子の親しい友達たちが呼んでる愛称呼びで、
警戒させないフレンドリーさをアピールしつつ、
まるちゃんとの心の距離を、
遠慮なく一気に縮めようとしてるところが
すごいと思いました。

天然の人たらしで王子様キャラな
アンドレアまじ最高!
君わかってる!
一瞬でファンになりました☆

アンドレア君は他にも
「僕はまるこを知りたいです」とか
「まるおよりまるこです」とか
イタリア人の本気と言わんばかりに
口説きまくりです。
まだ始まって10分程度なのに
大サービスです。

しかもこの後、
アンドレア君の強い希望で
まるちゃんのお家に
ホームステイしちゃうんですよね。

もう話の流れまで完全に少女漫画☆
さくら先生がここまで
惜しみなくときめき要素を
盛り込んで来てくれたことに
感謝しかない気持ちです。

まるちゃんは
最初こそ面倒に感じてたけど、
アンドレア君が
自分と同じおじいちゃんっ子で、
しかもおじいちゃんを
半年前に亡くしてて、
その悲しみの中で
おじいちゃんが大好きだった
日本に来てることを
知ったことで、
まるちゃんの方からも
ここからアンドレア君に
歩み寄り始めます。

こういうところも
少女漫画的な展開と表現の仕方で
たまらないです。
にっこにこです(^v^)

その後、アンドレア君は
人たらしな王子様キャラってだけではなくて、
サッカーは上手いし、
自分の気持ちはちゃんと
正直に伝えることができるし、
でもみんなに迷惑かけそうと
わかると引くし、
人に感謝することも知ってる。
という更なる魅力を
随所に見せてくれます。

それと回想に出てくる
ちびアンドレア君も
可愛くてというか
可愛すぎて悶えました。
さくら先生の描く小さい子
本当にフェアリー…!

滞在の最終日に
まるちゃんとアンドレア君は
巴川灯ろう流しに行くんですが
既にまるちゃんが淋しくなってて
ちょっと切なかったです。
南の島に行った時、
プサディとの別れは
離れるまで淋しいことだと
気付いてなかったのに…
ってことを考えると、
これはプサディとの出会いの後のこと?
とか原作との時系列まで考えてしまいました。
(暇だな私…^^;)

そして出かける前に
お互いの浴衣姿を見た瞬間、
「似合ってるね」と褒めあう
まるちゃんとアンドレア君。
ひゃーここ絶妙!!上手い~!!!
と唸りました。

「可愛い」とか「カッコイイ」とか
二人に言わせない辺りがにくい!

お互いの感情がまだ幼くて
恋愛的ではない言葉選びですが、
でもそう期待したい人には
含みを感じさせるし、
そうでない人には
純粋に微笑ましいシーンになっている。
天才か…!

何気なくも素晴らしいやりとりですが、
これ漫画でもそういうセリフだったのかな?
ちょっと確かめたい気持ちです。
※本が出てることを書いてる今知りました。

なんですが、
この後、二人は灯ろう流しで
同じ願いごとを書いてるんですよね。
期待したい側の私は
椅子から立ち上がりそうでした!
なにこのディステニー!

ここからは予想通り少女漫画展開が
一気に盛り上がってきて、
アンドレア君もまるちゃんへの相槌が
「はい」から「うん」に変わったりして
いやもうこれはホント期待しかないと思ってたら、
手繋ぎシーンが!!!

うわーん!さくら先生ありがとう!!
最高潮の盛り上がりに合わせて
挿入歌も流れ始めるんですけど、
この歌ってアンドレア君目線の歌詞なんですよね。
じっくり聞き取ったらすごかったです。
宝物って!!!!
アンドレアはんぱない!!! 

あとここでまるちゃんが
「私は漫画家になりたいんだ」って
セリフは泣けました。
まるちゃんの未来を知ってるからこそ
余計にくるものがあります。

アンドレア君は漫画家になった
まるちゃんの写真を撮りに来ると
言った言葉に関しては、
修羅場の時は止めてあげてね。とか
冷静なことを思ったりしましたが(^^;
良いシーンでした。

そしてとうとうお別れの日。
飛行機の出発まで時間があることから、
アンドレア君が探してるお店の人たちを
探そうと言い出すまるちゃん。
初対面であんなに面倒くさいと思ってた
男の子の人探しに自ら進んで協力し、
必死に探すその姿に、
たった10日間ほどで、
まるちゃんの気持ちをここまで変化させる
アンドレア、恐ろしい子…っ!と
まるちゃんの変化を喜びつつも
彼の人たらしスキルに震えました。

私は王子様系のキャラが大好きなんですが、
これはもう私の中の王子様キャラ
ベスト3に入るよ!ってくらい
すごい人に出会ったしまったと思います。
無自覚なのにこのハート泥棒っぷり!
彼の将来が楽しみすぎます♪

この後ギリギリでお店は見つかり、
(店名に泣いた…(;;)
会いたかった人達にも会え、
飛行機の搭乗も間に合いますが、
ここでは完全にまるちゃんの方が
アンドレア君に対しての気持ちは
上回ってることがわかる態度とセリフ連発なので、
もうちょっとだけでいいから一緒に居てあげて~!
って親戚のおばちゃんのような気持ちでした。

ですが、アンドレア君、
私がベスト3に入る!と見込んだだけあって、
最後にすごいこと言い出します。

別れを悲しんで泣いてるまるちゃんに
「笑ってください。」って…、
そしてそれに応えるまるちゃん。

感涙しつつも
わあああああああ!ってなりました。
こここれ、すすすごい…!
まるちゃんの気持ちを
自分ががっちり掴んでるということを
確認するようなエピソード!!!
マジで震えたよ。

普通はさ、
あれくらいの年の子は
女の子が泣いたらもっと動揺するよ。
その動揺を悟られたくなくて
「泣かないで」とか言っちゃうんだよ。

それをさ…
笑ってって…すごいよ君。

これはまるちゃんと
同じクラスの男子達では、
とてもじゃないけど
太刀打ちできないと思いました。
格が違う!イタリアーノアンドレア!

アンドレア君はまるちゃんを
忘れないって言ってましたが、
私も君を忘れないよ…!っていうか
本編にも食い込んで来て欲しい!
今やってる大人版の車のCMとかにも出て欲しい!
それくらいすごい存在でした。

そんなわけで映画が素晴らし過ぎて、
アンドレア君がすご過ぎて、
気付けば気持ち悪いくらい
長い感想書いてしまいましたが、
軽い気持ちで読み始めて
引いちゃった方いると思います。
すみません…(^^;

感想はここで終わりですが、 
映画のエンディングでは
明るいテンポでウルフルズが歌ってくれてます。
作詞はさくらももこ先生なんですね。
歌詞字幕を目で追いながら、
「また逢えるから
きっと逢えるから
だからさよならなんて
君も絶対に言わないでくれ」
この一節を聴いた時に
こういう放送になることを
想定されてたのかも…と
少し思いました。

なのでさよならとは言わずに
最後は感謝の言葉で締めたいと思います。

さくらももこ先生、
本当に素晴らしい作品を
ありがとうございました。
本当に最高でした!!!
Bravo!!!